ξ 恋とは肩を落とした人の記号です ξ

恋、恋恋恋!私が恋しちゃ悪いかよ、え?同じヒト科に恋しちゃ悪いかって言ってんだよ!ノンケかどうかなんて知らないよ。落ちるときには落ちてしまうものなのさ。

 

私いま身の回りのひとに恋してません。ずっと昔のことですよ、私の片想い。

素敵な彼。変わり者の彼。明らかに浮いてた彼。

あたい、恋した相手とはエッチしたくならないなんて、初めて知ったよ。

辛くて苦しくて、どうしようもなかった。

嫌われるのが怖くて、ろくに関われなかった。

ろくに関われないまま、学生生活を終えてしまった。

彼がどこに行ったかなんて知らない。

もう永遠に会うことは・・・ない。  

 

★★★   

 

 などと思いつつその後も年に一回は彼のフルネームで検索かけてたんですよね。もう本当にやることが気味悪くてすみません。そしてある時ふと思いついて下の名前で調べたら、年齢やその他の情報が一致する人が出てきたんです。でも本人か否か判断できませんでした。だって体のカタチが違いすぎたから・・・。

 見つけた時はすごく確認したい衝動に駆られました。しかし向こうはメッセージを受け付けていません。どうにかして・・・と思っているうちに日々は過ぎ、段々とどうでも良くなってきました。

 もう自分の中でその人が彼だということになってきていたのです。その人、見た目は違うし書いている内容も攻撃的。同一人物と考えると、あの時の記憶がすごくしょうもないものに思えてきました。

 もしかしたら、かつてのイメージのままの本物の彼がどこかにいるのかも知れません。しかしそれを確かめることが出来ない以上、私の気持ちは戻りません。いつまでもしつこい私にはこれで良かったのです。

 

 肥意バナ・完