それでもゲイの一員

 同じゲイを指して”お仲間”という言葉がありますが、私なんかは満たされたゲイを感知すると「”仲間”でもなんでもねぇよ(涙)」という気持ちになってしまいます。ただ、自分はゲイの一員であるという意識はあるんですね。だからゲイに対する揶揄については、私個人に対する物でなくても腹が立ちます。

 私はゲイをオープンにしていないので、日常で直接変なことを言われるわけではありません。しかし「あ、やっぱりバレたらまずい」と気が引き締まる瞬間はあります。私はゲイであることを受け入れているため感覚が麻痺しがちなのですが、世間では異常とされていることを思い知らされます。

 親しい人の失言なら軽く注意できますが、大抵の場面では気にしないふりをするしかありません。わからない人は本当にわからないので、どうしようもないです。